米MetaFactsが米国時間7月25日に,米国におけるデジタル・カメラの普及状況に関して調査した結果を発表した。それによると,2001年にはパソコンを所有する家庭の20.2%がデジタル・カメラを持っており,2000年の9%から2倍以上増加した。1998年のその割合は1.6%だった。

 調査は2万8638世帯の米国家庭を対象にアンケートを実施したもの。

 「デジタル・カメラは明らかに,過去数年における家庭のパソコン所有率増加速度を上まわっている。1998年にパソコンとデジタル・カメラを所有している家庭は67万世帯だったが,2001年には770万世帯に急増している。家庭におけるデジタル画像処理は,あらゆる技術を購入するという早期ユーザー以外にも,幅広い消費者に広がっている」(MetaFacts社主席アナリストのDan Ness氏)

 パソコンとデジタル・カメラを所有している家庭の75.4%は,多目的インクジェット・プリンタを使っている。5.7%は個別の写真用プリンタを所有。また65.1%は,より性能の良いプリンタに買い換えたという。

 その他の主な調査結果は以下の通り。

・パソコンとデジタル・カメラをを所有している女性と男性はほぼ同数。パソコンを使って写真をスキャンしたり保存したりするデジタル・カメラ所有者は65.8%。デジタル・カメラを所有していないユーザーの場合は26.2%。

・「ときどき」プリンタで写真を出力するデジタル・カメラ所有者は68.3%。「頻繁に」プリンタでデジタル画像を出力するという回答者は6%だった。

・写真用プリンタを所有しているユーザーは,一般的なデジタル・カメラ所有者よりも,精巧な周辺機器,ソフトウエア,接続製品を使っている。また,こうした製品の購入にWWWを利用する傾向が強い。

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